フィトケミカル講座 ハーブコース 2022年9月スタート
CARA-CAROフィトテラピースクールでは、植物化学を学ぶ大きな目的を、製剤(抽出と剤型)・作用・安全性とし、
メディカルハーブやアロマテラピーの実践に活用できる部分を中心に構成しています。
「なぜあの手順なの?」「なぜこうなるの?」と、
すでに実践している中で感じてること、体感していること、疑問に思っていたことの理屈が分かる!と、ご好評をいただいています。
この講座は、ハーブやアロマテラピーで用いる機能性植物成分と芳香分子について、植物化学の基礎から、成分の特徴、抽出の基本を学ぶ講座です。
・植物がつくる色味香りの成分、薬理作用を持つ成分
・ハーブや精油を学ぶなかで苦手な化学をスッキリ学びたい
・難解な専門用語を整理したい
・書籍によって書いていることがバラバラで混乱している
・ハーブティに抽出される成分グループを知りたい
・チンキ(各アルコール濃度により)抽出される成分グループを知りたい
・インフューズドオイルで抽出される成分グループを知りたい
・劣化や変質などの変化を知りたい
・成分がどのように作用するか知りたい
植物の営みをより理解するために、
植物の恵みを余すことなく活用するために、
ぜひ学んでいただきたい部分ですので、
実際の食べる、飲む、抽出する、色味香りという感覚や変化から
成分の特徴や化学反応を学んでいただけるように企画しました。
【講座の構成】
①各成分のグループの特徴
グループごとの化学構造の特徴、作用の特徴、抽出と活用
②各論
代表的な成分について、構造式と色味香りなどの特徴、
作用のメカニズム、抽出、活用、安全性など
③安全性に関わる変化
毒にも薬にもなる植物だからこそ、上手くつき合うために、毒性や危険性を知っておく必要があります。保存が難しい儚さの面や、私たちに働くメカニズムや吸収、代謝などにも触れていきます。
化学は難しくしようと思うとどんどん難しく出来る学問です。でも実際は、私たちがすでに見知っていること、肌や感覚で体験していることを、解き明かしてくれる素敵なツールなのです。
みなさんの、色、味、香りの感覚と成分がつながるように、日常の中にある現象や変化とつながるように、抽出のデモや体験とともにお伝え出来ればと思います!
修了後は、
ハーブティ、チンキ、インフューズドオイル、お料理、お菓子への活用や、
蒸留、ブレンド、石鹸などのクラフトにも役立てていただけます。
また、各成分分子の体内での働きや、
酵素、遺伝子との関わりから薬理作用を理解するのにも役立ちます。
なにより、皆さまの日々の暮らしの中で、
植物の営みに対して、感動や畏敬の念が深まることと思います。
カリキュラム
1回目 植物化学基礎(精油コースと共通)
フィトケミカルとは
成分の機能性、色味香り
植物の生命維持と環境適応
一次代謝と二次代謝
化学の基礎1(原子、元素、分子、結合、構造と構造式など)
2回目 植物化学基礎(精油コースと共通)
植物化学成分の各グループ
基本骨格イソプレン単位、ベンゼン環
化学の基礎2(炭化水素の構造)
化学の基礎3(置換基、官能基)
3回目 テルペン系化合物1(精油コースと共通)
イソプレン 分類 モノテルペン類、セスキテルペン類
化学の基礎4(異性体)
グループごとの化学構造の特徴、作用の特徴、抽出と活用
各論 代表的な成分について、構造式と色味香りなどの特徴、作用のメカニズム、抽出、活用、安全性など
4回目 テルペン系化合物2
ジテルペン類、トリテルペン類、テトラテルペン類
グループごとの化学構造の特徴、作用の特徴、抽出と活用
各論 代表的な成分について、構造式と色味香りなどの特徴、作用のメカニズム、抽出、活用、安全性など
5回目 フェニルプロパノイド1
芳香族化合物 単純フェノールとポリフェノール
グループごとの化学構造の特徴、作用の特徴、抽出と活用
各論 代表的な成分について、構造式と色味香りなどの特徴、作用のメカニズム、抽出、活用、安全性など
6回目 フェニルプロパノイド2
クマリン類、リグナン類
レスベラトロール、スチルベン
グループごとの化学構造の特徴、作用の特徴、抽出と活用
各論 代表的な成分について、構造式と色味香りなどの特徴、作用のメカニズム、抽出、活用、安全性など
7回目 フラボノイド1
フラボノイドの基本骨格
フラバノンの合成・修飾
フラボノイドの各グループ
化学の基礎5(配糖体)
各論 フラバノン、フラバン
グループごとの化学構造の特徴、作用の特徴、抽出と活用
各論 代表的な成分について、構造式と色味香りなどの特徴、作用のメカニズム、抽出、活用、安全性など
8回目フラボノイド2
各論 フラボン フラボノール イソフラボノイド オーロン
グループごとの化学構造の特徴、作用の特徴、抽出と活用
各論 代表的な成分について、構造式と色味香りなどの特徴、作用のメカニズム、抽出、活用、安全性など
9回目アントシアニン系
アントシアニン、アントシアニジンの基本骨格
アントシアニン系の色の変化と構造
グループごとの化学構造の特徴、作用の特徴、抽出と活用
各論 代表的な成分について、構造式と色味香りなどの特徴、作用のメカニズム、抽出、活用、安全性など
10回目 タンニン1
縮合型、加水分解型、茶カテキンなど
各論:縮合型とフラバノール
各論:加水分解型と没食子酸
グループごとの化学構造の特徴、作用の特徴、抽出と活用
代表的な成分について、構造式と色味香りなどの特徴、作用のメカニズム、抽出、活用、安全性など
11回目 タンニン2
茶カテキン類 プロシア二ジン類 その他
タンニンのまとめ
グループごとの化学構造の特徴、作用の特徴、抽出と活用
各論 代表的な成分について、構造式と色味香りなどの特徴、作用のメカニズム、抽出、活用、安全性など
12回目 アルカロイド
アルカロイドの特徴 代謝 毒性
グループごとの化学構造の特徴、作用の特徴、抽出と活用
各論 代表的な成分について、構造式と色味香りなどの特徴、作用のメカニズム、抽出、活用、安全性など
13回目 毒性と安全性
毒性成分の種類と毒性
劣化と化学反応
皮膚刺激、感作、慢性毒性、急性毒性と植物成分
14回目 吸収と代謝、排泄 栄養学的視点
成分の経皮吸収、動態、代謝、分子栄養学の観点から
各成分の吸収や代謝について
15回目
抽出と剤型 まとめ
■ 録画視聴は1年可能、再受講無料
化学はなんどでも、何年もかけて学んでいただけるように、再受講無料としています。
録画視聴も1年可能で、トピック毎にカットして編集していますので、必要な部分のみ視聴することも可能です。
■ ハーブコース、精油コース、栄養学とにコースを分割
ハーブにおいては抽出と製剤、精油はやはり香り、
栄養学は食べることということで、
それぞれの目的を明確に、より実践的に改訂するために、3つのコースに分割しました。
お互いのコースで重複している部分はお値引、すでに受講済みのお講座とも重複する部分はお値引きさせていただきます。
Example Curriculum
- 【テキスト】フィトケミカル講座ハーブコース1回目
- フィトケミカル講座ハーブコース1回目①植物化学成分とは (11:08)
- フィトケミカル講座ハーブコース1回目②アレロパシーとは 威嚇や怒り 人間と植物の違い 役立つ成分 サステイナブル (8:52)
- フィトケミカル講座ハーブコース1回目③植物化学成分の役割 アレロパシー ケミカルコミュニケーション ポリネーター 種の多様性 (14:51)
- フィトケミカル講座ハーブコース1回目④植物の一次代謝 光合成 (8:18)
- フィトケミカル講座ハーブコース1回目⑤植物の二次代謝 (6:51)
- フィトケミカル講座ハーブコース1回目⑥二次代謝と経路 (5:15)
- フィトケミカル講座ハーブコース1回目⑦自然の中の植物 循環 (5:29)
- フィトケミカル講座ハーブコース1回目⑧窒素循環 生態系 栄養学的な依存 従属 (18:21)
- フィトケミカル講座ハーブコース1回目⑨植物化学の基礎 原子 電子 原子核 結合 単体 同素体 (10:29)
- フィトケミカル講座ハーブコース1回目⑩原子価と結合 (7:26)
- フィトケミカル講座ハーブコース1回目⑪いろいろな結合 共有結合 構造図 (10:20)
- フィトケミカル講座ハーブコース1回目⑫化学構造式 (7:28)
- 【テキスト】共通2回目フィトケミカル講座ハーブコース
- 【テキスト】置換基官能基表
- フィトケミカル講座ハーブコース2回目①一次代謝産物、二次代謝産物 所属するグループと各々の成分の関係性 (11:25)
- フィトケミカル講座ハーブコース2回目②二次代謝産物 ざっくり俯瞰 (10:12)
- フィトケミカル講座ハーブコース2回目③基本骨格について 炭化水素と分類について (9:30)
- フィトケミカル講座ハーブコース2回目④成分分類のためのポイント 鎖状・環状 ベンゼン環 イソプレン 単結合・二重結合 (7:27)
- フィトケミカル講座ハーブコース2回目⑤イソプレン単位とテルペノイド (9:52)
- フィトケミカル講座ハーブコース2回目⑥ベンゼン環 分類表の見方 (10:39)
- フィトケミカル講座ハーブコース2回目⑦置換基 官能基 グループ分けについて (22:14)
- フィトケミカル講座ハーブコース2回目⑧まとめ (19:35)
- 【テキスト】3回目 フィトケミカル講座ハーブコース
- フィトケミカルハーブコース3回目①テルペノイド 前回の復習 今回の概論 (11:03)
- フィトケミカルハーブコース3回目②テルペノイド イソプレン単位との関係 名称の意味 概論 (8:55)
- フィトケミカルハーブコース3回目③大気中のイソプレン、モノテルペン ブルーヘイズ 大気汚染物質との反応など (18:37)
- フィトケミカル講座ハーブコース3回目④セスキテルペン、ジテルペンなどの概要 モノテルペン系炭化水素の特徴、経皮吸収と注意、おすすめの基剤、注意 (8:49)
- フィトケミカル講座ハーブコース3回目⑤モノテルペン系炭化水素 鎖式と環式の違い お風呂での刺激と活用の工夫 皮膚刺激 抗菌作用 (12:16)
- フィトケミカル講座ハーブコース3回目⑥ミルセンについて オシメンについて 害虫忌避作用と誘引作用 リモネンと異性体 (5:25)
- フィトケミカル講座ハーブコース3回目⑦モノテルペン各論 異性体について 構造異性体 (9:37)
- フィトケミカル講座ハーブコース3回目⑧モノテルペン各論 異性体について 構造異性体 (9:37)
- フィトケミカル講座ハーブコース3回目⑨光学異性体 鏡像異性体 (16:05)
- フィトケミカル講座ハーブコース3回目⑩モノテルペン各論 セスキテルペン各論 (7:24)
- フィトケミカル講座ハーブコース3回目⑪カマズレン 異性体 アズレンの骨格 カマズレンの抗炎症の特徴 ほかの抗炎症成分との使い分け ハーブとの精油の抗炎症のメカニズムの違い (19:06)
- 【テキスト】フィトケミカル講座ハーブコース4回目
- フィトケミカル講座ハーブコース4回目①前回までのまとめ ジテルペン類 芳香や薬の成分として (23:33)
- フィトケミカル講座ハーブコース4回目②余談 沈香の香りの成り立ちと影響 日本の香り文化と思想 (9:28)
- フィトケミカル講座ハーブコース4回目③ジテルペン 鎖状ジテルペン、アビエタン型、カウラン型など ハーブのジテルペン類 (12:52)
- フィトケミカル講座ハーブコース4回目④サポニン (13:47)
- フィトケミカル講座ハーブコース4回目⑤鎖状トリテルペン ステロイド スクワレン スクワレンの代謝 水素添加 グリチルリチン酸とグリチルリチン (16:37)
- フィトケミカル講座ハーブコース4回目⑥コレステロールの生成 フィトステロール ウルサン型トリテルペン ウルソール酸 マテサポニン (9:36)
- フィトケミカル講座ハーブコース4回目⑦オレアナン型 オレアノール酸 トリテルペンまとめ (7:52)
- 【テキストPDF】フィトケミカル講座ハーブコース6回目 リグナン、ラクトン、クマリン、フラノクマリン、スチルベン
- フィトケミカル講座ハーブコース6回目①前回の復習 ベンゼン環 フェニルプロパノイド 今回のリグナンについて (6:39)
- フィトケミカル講座ハーブコース6回目②リグナン ピノレシノール セサミン類の各論 (20:22)
- フィトケミカル講座ハーブコース6回目③ラクトン類 ラクトン環とは 食べ物や香水や生活の中の香りとしてのラクトン (13:04)
- フィトケミカル講座ハーブコース6回目④ハーブの中のラクトン セスキテルペンラクト各論 シナロピクリン エラグ酸 (13:03)
- フィトケミカル講座ハーブ講座6回目⑤クマリン類 クマリン構造 フロクマリン 光毒性について (27:55)
- フィトケミカル講座ハーブコース6回目⑥スチルベン レスベラトロール (16:57)